委員長アピール 2010年3月30日
組合員のみなさんにあらためて訴えます
すべての職場で組合員拡大の取組みを強めましょう
新規採用者一人ひとりに必ず組合加入を呼びかけましょう
全大教中央執行委員長 中 嶋 哲 彦
全大教は昨年の大会で、今年の7月までに新たに2000人の組合員を迎え各単組と全大教の運動をいっそう発展させようと決議しました。
この間、各単組ではさまざまな努力を展開してくださったことと思います。しかし、残念ながら、これまでのところ当初の目標には大きく及びません。このままでは、数年後には全大教運動の規模や範囲を縮小せざるをえない状況に陥ってしまいます。
大学・高等教育の健全な発展と大学・高専職員の待遇改善のために、各単組と全大教はこれまで多大な役割を果たしてきました。その使命は今後ますます大きくなっていくでしょう。しかし、組合員を拡大し組織・財政基盤をもっと強固なものにしなければ、現在の運動を維持することさえできません。
「加入の声かけは苦手だ」という言葉をよく耳にします。しかし、会議室で腕組みしているだけでは、組合は大きくなりません。組合が大きくならなければ、職員の待遇は益々劣悪化してしまいます。教育研究費の確保はおろか、個別大学の存続さえ危機にさらされてしまいます。
単組の執行部任せにせず、皆さんのお一人おひとりがもう少しだけ勇気を出してください。あなたの隣にいる人に、組合加入を呼びかけてください。声をかけられるのを待っている人もいます。今回の声かけが今すぐ加入に繋がらなくてもいいではないですか。あなたに声をかけたことにきっといつか感謝してくれるはずです。
新規採用職員を迎えるこの時期、単組・全大教の組織拡大を成功させるべく、皆さんお一人おひとりの奮起を期待しています。
○ 4月の新規採用職員には必ず加入を呼びかけましょう。
新たに採用された方々はみな期待と不安をもってこの春を迎えたはずです。職場の仲間として暖かく迎えましょう。そして、組合の大切さを丁寧に説明し、できるだけ早い時期に組合に入ってもらいましょう。
新人向けの説明会がもたれる職場ではその機会を逃さないようにして、できるだけ職務や年齢の近い人が中心になって組合加入を訴えましょう。そして、できるだけその場で加入を決めてもらいましょう。
○ 全職員に組合加入を訴えましょう。
昨年の給与引き下げは単組や全大教の運動がなければ、もっと厳しいものになっていたことでしょう。単組の努力で代償措置を勝ち取ったケースも少なくありませんが、今年はさらに厳しい人事院勧告が出される可能性があります。
全職員にもう一度声をかけ、組合をもっと大きくしましょう。理論や法律頼りの労働運動には未来はありません。労働組合の力の源泉は組合員の数です。この時期に組合員の拡大に努力しておけば、今後の運動を有利に展開する条件となっていきます。
○ 大量宣伝で雰囲気づくりを
新人職員はもちろん、あらためて全職員に、自分たちの職場に組合があって活動していることを知らせることが大切です。大量宣伝を通じて、組合の存在をアピールしましょう。まずは古くなったポスターは大急ぎで剥がし、新しいポスターに張り替えしょう。
全大教では組合員拡大のためのリーフレット、ポスター、ステッカーを用意しています。また、組合説明会のもち方のヒントになる資料も用意しています。可能な場合は、立て看板やのぼり旗を設置しましょう。全大教には各単組からさまざまな工夫の事例が集まっていますから、どしどし活用してください。
○ 一人ひとりに声かけを
ポスターだけで組合に入ってくる人はあまりいないでしょう。人の気持ちは人の声でしか動かせません。あなたの声かけがなければ、組合に入りたいと思っている人もポスターの前で立ち止まってしまいます。組合活動の基盤は人と人の信頼関係です。
ポスターやチラシで雰囲気づくりをしながら、職場の一人ひとりに丁寧な声かけをしましょう。
○ 新規加入者を放置しない
組合に加入してくれた人をほったらかしにせず、日常的に声を掛け合う関係をつくりましょう。職場に豊かな人間関係を作り上げることは組合の使命ですし、新規加入者があなた自身をこれまで以上に豊かにしてくれるでしょう。
同時に、法人とはチェックオフ協定を締結し、組合費徴収の負担を軽減するとともに、組合定着率を高めましょう。
組合拡大の取組みはしんどそうで尻込みしてしまうかもしれませんが、豊かな信頼関係づくりと新たな自分発見を通じて、あなた自身をこれまで以上に豊かにしてくれる機会になると思います。
少しだけ勇気を出して、その勇気の範囲で頑張ってみませんか。
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